映画感想文 砂の器
映画 砂の器を観ました。
ストーリー
時は昭和、都内某所で起こった殺人事件の解決をまかされた刑事二人はあらゆる方面から犯人逮捕に至るまで捜査を行った。
徐々に明るみになっていく真相は、犯人の悲しい少年時代が原因であった。
久しぶりに映画で泣いてしまったよ。
隣りにいた母から盛大なネタバレを貰いつつの映画鑑賞ではあったが
話の筋は知っていても
ネタバレをされていても
泣いてしまうのは
ストーリーのみならずキャスト並びに音楽、演出が素晴らしかったからだと思う。
特に犯人の少年時代を演じた子役が印象的でした。
あの迫力ある睨みをあの年でできるなんてすごいよ。
他には何の作品に出てるんだろう?と調べてみたものの、はだしのゲンを最後に俳優業を辞めてしまったみたいです。残念。
砂の器は名作だから1度観ろ、読め!と家族から長い事言われ続け
やっとこさ映画を観たのですが。。
うん、どうして早く観なかったのだろうか。。と反省してしまいました。
戦後の平成の世しか知らない私にとっては、あまりにも悲しい現実で、当時の差別をされた人達になんとも言いようのない想いを馳せたりしました。
どんな世になっても差別はなくなりませんものね。
辛い時代を精一杯生き続けた人達にかけれる言葉を私は持ってませんし、自分がその時代どう生きていただろうか?と考えても答えは出ない。
特に少年が線路を走るシーンなんか号泣してしまった。
登場人物達も少年をどうにか救ってあげたいけど、もう誰も彼を救えなかったんだよね。
そこでこの映画を観て思ったのは、やっぱり人生には運、不運ってもんがあるんだと思う。
大変な時代の中でも運の良い人ってのはいるから。
だからどうしたってわけではないが、平等な事ってやっぱり少ないんだろうよ。
まぁでも時々、やっぱり人生って平等なのかもねと思う時もあるけど。
その人の人生における波が激しく一度、二度やってくるのか、そうでなく緩やかだが何度も小さい波が押し寄せてくるだけなのか。
まぁ少なからず大変な時というのは誰にでもあるのでしょう。
個人的に数年後に観直したい映画の一つでした。